個展「ジョナサンの目の色めっちゃ気になる」

制作年:2020年

形態:インスタレーション、舞台

展示:ガーディアンガーデン(銀座)

構成要素:HSBCの本社前の阿吽のライオン像の模刻(片方をバターの色に塗り、片方を世界堂で買った肌色で塗ったもの。)ライオン像の目を極彩色で塗るためのスプレー各種、草間彌生のペニスボートのパーツを模したカモメのぬいぐるみ333匹。カモメのジョナサンの小説。チェーホフのかもめの戯曲。カテランの「コメディアン」のように壁に磔刑の如く貼ったカモメのぬいぐるみ。カモメのジョナサンのパロディ小説「ニワトリのジョナサン」に出てくるニワトリの彫刻。それぞれCMYKの色で塗ったメスライオンの彫刻。アンリ・ルソーの「飢えたライオン」の模写。切れるバターの模刻108個。トーマスヒルシュホンの方法論を真似した台座。15000字くらいのステイトメント。作家で集まってサッカーをする映像。亀倉雄策デザインのオリンピックロゴと、リクルートロゴの組み合わせた絵。舞台でのチェーホフをモチーフにした公演(金曜日、土曜日に30分の公演を8回。内容は毎週変更)。飛沫防止用の透明の緞帳。チェーホフの肖像画2種類。実家の白猫と黒猫の映像。草間彌生の作品に似たボートを印刷した布。リクルートにあった椅子。粘土で作ったボート。など。

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展示会場で配られた展示内容の解説です。
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展示会場にてハンドアウトとセットで配布された存在しない演劇のチラシ5種。

個展にて上映「作家を集めてサッカーをする」

軽演劇アーカイブ

展示期間の毎週金曜日と土曜日の開館時間中11:00~19:00の間、30分おきに軽い演劇をした。内容は毎週違うものを上演。5週間分のタイトルを合わせて「海原雄山展」となる。

1週目「海」

2週目「原」

3週目「雄」

4週目「山」

5週目「展」


個展『僕はアイドルだった気がする。美術展に出すためにダンボールで大きい鳥の彫刻を作っていた高校2年生の自分に「鶏の神様がフライドチキン屋を襲撃するにわとりジョナサンという話があってな」と美術研究所の先生は教えてくれ、その後に、「カモメのジョナサンのパロディなんだけど」とまた先生が続けた言った時に、リチャードバックのことなんか何にも知らなかった僕は作業をやめて、図書館でカモメの方とニワトリの方のジョナサンを軽くだけ読み、作業を再開したときに作っていた鳥は大きな竜巻を起こすニワトリの作品になり、美術展でも絶賛されたし、写真もお願いされて、もらった賞金でケンタッキーも食べれた。そのことを美術部に入っている友達に自慢したくて、お前もいい作品作ってケンタッキーを食べてみろとからかってみたら、彼が言った。「君は面白いものが見たいから僕におもしろくなれとか言ったり勝手に愛想尽かしたそぶりをするけど僕は君のことをみてるよ。そばにいるよ」

制作年:2020年

形態:インスタレーション

展示:Art Center Ongoing(吉祥寺)

 

構成要素:We are the worldの集合写真の絵。二重螺旋構造を発見したワトソンとクリックの絵。二重螺旋構造を最初に発見したとされているロザリンドフランクリンについての文章。バチェラー・ジャパンのシーンにもUFOに吸い込まれるお姫様にも見える絵。陰謀論でケンタッキーが作ったとされる6本足のニワトリのぬいぐるみ。ニワトリを屠殺したときに出る生首の彫刻群。We are the worldのドキュメンタリー映像。レミゼラブルの民衆の歌をオンゴーイングのためにチャリティで歌う映像。チョウザメの剥製。自民党のウェブサイト。自画像。など。


めっちゃ密のアマビエのなんの試験の時間なんだ

制作年:2020年

形態:絵画(P60号)

展示:東京駅グランスタ東京


コント公演「そんたくズ岡本太郎美術館記念公演〜死ぬのはお前だアジア初の逆デュシャン展〜」

制作年:2020年

形態:コントライブ、インスタレーション

展示:川崎市岡本太郎美術館

素材:木材、椅子、ソファ、照明音響機材、CRマルセルデュシャン(オリジナルのパチンコ台)テイクフリーの架空のチラシ108種(各100部)、手製のアジアの国旗を縫い合わせた緞帳、遺影、岡本太郎が本当にお金がないときに家の女中さんが買ってきたとされる花束、過去の公演を流すモニター、ネズミ、喫煙所用の吸い殻いれ、5メートル四方のメスライオンを印刷した布、アライグマのぬいぐるみ、真っ赤なパンチカーペット、国立奥多摩美術館館長からの祝辞、デュシャンの書簡集、など。

コント公演「岡本太郎美術館記念公演〜死ぬのはお前だ!アジア初の逆デュシャン展〜」

お笑い芸人がアートをやると、もともとの知名度も手伝って美術館で個展が開催されるケースがあります。アーティストがお笑いをやったら個展を開催してもらえるケースはないのだろうか。というわけで最近副業でフリーのお笑い芸人をしています。そんたくズというコンビでペットロスター井上と組んで田中寿司ロボットと言う芸名でやっています。とりあえずグループ展でもいいので美術館でコントがしたくて岡本太郎賞に応募して岡本太郎美術館でコントをしました。美術館内に劇場を作り、お客さんの座席はソファーや良い椅子を借りて来て用意しました。設営後の、賞を決める審査会は40分ある公演を10分以内にまとめてやるように言われ、用意したソファーに座る審査員5人はお年を召した美術界の重鎮の男性ばかりで超怖かったです。用意したソファーにこれでもかと深く沈み込んで座っておられました。後ろの方で女性の学芸員の方々は立っていて、用意した席余ってるから座ればいいのにと思いました。「いやあ今回はこんな立派な審査員の先生方の前でコントできるなんて幸せですねえ、一番右からべっぴんさん、、べっぴんさん、、、よくみたらおっさんばっかじゃねーか!」と言うボケに微動だにしない審査員の先生方が超怖かったです。美術界の重鎮ばかり集めたヤバいイロモネアみたいになっててものすごい怖かったです。イロモネアだったらファーストステージ敗退でした。なんでこの美術界の重鎮たちに作品より先にコントを披露しているのだろうか。自分からよく見える位置で全く笑っていない重鎮のS氏が怖すぎて僕は普段は絶対にしない舌がすっとんだような噛み方をしました。あなたの本いっぱい持ってますから許して欲しいと思いました。許してもらったらなんなんだと言う話ですが。終わった後、落ち込んでる僕に面白かったですと言ってくれた学芸員さんが好きです。

展示会場は小劇場をモチーフに作ったので、本当の小劇場のようにたくさんのチラシを自主制作して各100部ずつ刷り、テイクフリーで棚に差しておきました。108種類チラシを作りました。どれもこの世に存在しないイベントなので、真に受けて問い合わせないでください。頑張って作りました。チラシの印刷代だけで20万くらいかかったのでデータだけでも見てくださいね!友達にシェアしてね!


「気分はサイトシーン」

制作年 2019年

インスタレーション(銀座、ガーディアンガーデン)

「今年の5月から1ヶ月間レジデンスのために香港に滞在していて、ちょうど日本から帰って来たタイミングで100万の人間が集まるデモが始まる。歴史の分岐点になるであろうデモをレジデンスにかこつけて目撃することを奇跡的タイミングで逃したことが悔しい。そして、そんな自分の野次馬精神が嫌だ。あと村上隆の個展もちょうど見れなかった。

香港の友人はデモに参加しながら、レジスタンスであることはロマンチックであるけれど、そのことに溺れてしまうことは危険だと言う。香港で見て来たものと見ることができなかったものを観光客気分で作ります。作品の中で書きたいことが山ほどあるのでたくさん文章を書こうと思います。

 

気分はサイトシーン」


個展「我TOO VERY MUCH!!

制作年 2019

インスタレーション、パフォーマンス at V54(香港)

素材:香港の段ボール、紙に自作小説など

素材:香港の捨てられた段ボールを集めて売って暮らしている人から割高で買った段ボールで作ったもの。(香港のゴミ箱、お金持ちが飼っていた犬、舞台装置) 自分が主人公の香港を舞台にした小説。アジアンカンフージェネレーションのCD。香港の昔のヒット映画「トム・ディック・ハーリー」のDVD。役者。通訳。など。

令和スタート1日目の2019年の51日から6月1日までちょうど1ヶ月香港にレジデンスに行くことになった。初めての海外が1人で、しかもレジデンス先の香港で最後の2週間個展もやらなきゃいけないという結構なハードルのイベントだった。しかも普段サウンドアーティストのみを受け入れてるサウンドポケットという団体が受け入れ先だったので、サウンドアーティストを名乗らなくてはいけなかった。サウンドアート作ったことないのに。香港について知ってるのが香港カンフー映画くらいで、日本と香港どっちもアジアだし、知ってるサウンドがJ-popくらいだったので、向こうでアジアンカンフージェネレーションを名乗って生活してみた。嘘だとすぐばれた。そりゃそうか。異国での恋なんてない自分のレジデンスを変えたくて、香港の個展では自分を主人公にした香港での恋愛小説を日本の漢字だけを使った似非広東語で書いて発表しました。チャプターごとのタイトルが全部アジカンの曲のタイトルでした。みんなでそれを演劇にして再現するワークショップもやったのですが、とりあえずみんな笑ってくれてよかったです。香港はガゴシアンとかインターナショナルのギャラリーがいっぱいあって、1人で行った時は怖くてギャラリーの中に入れなかった話や、自分がどれほどインターナショナルから程遠い作家かを個展のトークショーで面白おかしく話したらみんな引くくらい笑ってくれました。香港にはあんまりコメディ作家がいないので面白かったそうです。自分副業お笑い芸人ですしね。帰国の日、香港の美術学校の学生の女の子が、手紙をくれまして、あなたはすごく才能あるし絶対世界で活躍する作家になるから卑屈にならないで頑張って欲しいと書いてくれてました。帰国から2週間後くらいにデモが始まりました。神様、手紙をくれたあの子は無事なのでしょうか。

 


SUPER OLYMPIC

制作年:2019

インスタレーション at 川崎市岡本太郎美術館

素材:燃える金閣寺の彫刻と、銀閣寺の彫刻と、銅閣寺の彫刻。101匹の犬の立体。三島由紀夫の金閣寺の文庫本3冊。自作の詩。人工芝。木材。紙。など。


「クリスマス害獣レース」

制作年 2019

インスタレーション at 群馬県立美術館

素材:害獣のぬいぐるみ、モーター、電化製品、木材、スピーカー、段ボールなど。

かわぁいい害獣達がぐるぐる回ってレースをするよ!とっても速いのだ!逃げろこの世の理不尽から!


「アニーホールのパート2」

制作年 2018

映像 at 多摩美術大学

素材:パフォーマーとしての女王様、バラ鞭、一本鞭、呼吸用のホース、トーマスヒルシュホンの作品に使われたテープなど。

ムチで叩かれたいっぱい


個展「吹き出しの外は乱世」

2018 キタコレビル(高円寺)

その時期は特にやることがなかったので様々なしょうもないことをやっていました。

そして高円寺で服を売ることにしました。1枚100円くらいのペラッペラな服に絵を描いて1000円とかで売ることにしました。初日、店番をしていても7時間くらい人が来ないのでヒマで、何故だと考えてみたら看板を出していませんでした。看板を適当に描いて出したら観光に来ているらしき、外国人が何人か来るようになり、秋田犬と有名なスケーターを描いたシャツを何も言わず2枚買ってくれた女性をマイケルジャクソンと呼ぶことにしました。マイケルジャクソンは店ごと買わんという勢いで服を買うそうです。3枚買ってくれた藝大から来たという知らない人のことは海原雄山と呼ぶことにしました。海原雄山はいつも同じ服を着てるけどすごく金持ち芸術家だそうです。なんだかんだ1週間で40枚くらいは売れてくれました。でも店番は暇だし、お客さんが1時間とか来ないだけで同世代で活躍してる作家とか、藤井聡太くんのことを考えてしまい俺は今何をやっているんだと落ち込んでしまうので二度とアパレルには手を出さないぞと思いました。


個展「ワイン」より「義樹くんの作品を初めて客観的に見れると思うとワクワクする。」

制作年 2018

インスタレーション at Art Center Ongoing(吉祥寺)

素材:金閣寺の彫刻、Tシャツの彫刻、ガムテープ、三島由紀夫の金閣寺の文庫本、スパム、犬の絵、犬のぬいぐるみなど。


「幸せになるためのセミナーと壺の即売」

パフォーマンス at 阿佐ヶ谷公民館(阿佐ヶ谷)

制作年 2018

素材:セミナー講師として自分、安い壺に彩色、枯れた花など。

公民館でお客さんのために歌を歌い、幸せの壺をあげる。

そうすると、何故かはわからないけれど寄付をくださるお客さんもいた。


「修羅は破の段階に至った。」

制作年 2017

インスタレーション、パフォーマンス at 武蔵野美術大学(小平)

素材:パフォーマー4人、木材、剣道の道具一式、プロジェクター、観葉植物、モニター、アイフォン、ガラス、鏡、ナサの宇宙についてのビデオ、ビデオデッキ、六三四の剣の漫画全巻、六三四の剣のファミコンのゲーム、カラオケマシーン、能の仮面など。

名作漫画「六三四の剣」をモチーフにした作品。「六三四の剣」とは全く無関係なインスタレーション、パフォーマンスを展開する。


個展「プリティアート革命!」

インスタレーション at Art Center Ongoing

制作年 2016

素材:作家としての妹、木材、クリスマスツリー、モニター、家族写真、日記など。

2016,11に約2週間の間、吉祥寺のArtCenterOngoingで行われた自分と妹の2人展。妹は19歳の青学生で、可愛くて、頭が良くて、兄である自分のことと同じくらいアートが嫌いらしいがこの展示の、企画構成をしてくれた。展示最終日には、そんな妹と、美術評論家、市原研太郎氏とのトークショーも開催された。


「ホストクラブ上床〜君の瞳をinvolve〜」

制作年 2016

パフォーマンス at 喫茶上床

素材:イケメン作家達など。

 

イケメンアーティストをいっぱい集めてアートの話しかしないホストクラブを作ろうとしました。僕のまわりはいい男がいっぱいいたので。どうせ金を使ってもらうなら高いドンペリとかシャンパンじゃなくて、その作家の作品を買ってもらおう、作品売れたらコールとかしてガンガンはしゃげば面白いのではないかとか考えてました。ちょうどアートイベントで三鷹の喫茶上床という店を貸し切れることになったのでホストクラブやってみました。やってみて思いましたがずっとアートの話するって大変ですね。自分のクラブを見てアートじゃないわこんなものとか言ってくる客として来たおばちゃんと、バトルになりました(写真の人とは違うよ)。大野左紀子氏の著作の「アーティスト症候群」に出てくる文章そのまま喋ってきてたので、次の一手がわかるぞとか思いながら。そんなこんなでお金持ちのお客さんがいい気分でガンガン作品を買うなんてことはなく、シャンパンタワーの代わりに作った作家の小作品を積んだタワーは最初から最後までそのままでした。でも3日間で200円の作品が2つだけ売れました。限界集落にホストクラブ作ってももうちょっとは儲かる。二度と作品で対話などするかと思った。


「オセロック・フェスフェスティバル」

2016 ボードゲーム

 

6月、フジロックフェスティバルフェスティバルにSealdsの奥田愛基氏がゲストとして出演することになった際に、ネット上で音楽に政治を持ち込むなと、バッシングが起こった。また、そのバッシングに対してもバッシングがあり、最終的にお前は右だ左だというようなレッテルの張り合いによる喧嘩が起こっていた。そんな喧嘩をネットで見ているちょうどその時、オセロを考案した長谷川五郎氏が亡くなった。彼は白黒つけあうゲームを作ったが、今の政治でも、音楽にでも、何にでも白黒つけ合うような状況を悲しんでいるはずだ。彼のことは何も知らないし、調べたこともないけれど。彼から何かメッセージを受けたような気がした自分はこのオセロック・フェスティバルを考案した。

 

オセ・ロックフェスティバル遊び方説明

☆やることはオセロと同じ。オセロを自分の好きな音楽で行う。自分の好きな音楽が鳴っているラジカセが自分のコマ。相手のコマを自分のコマで挟んだら、その挟んだラジカセの中身を自分の好きなCDに入れ替え、自分のコマにする。最後に自分のコマが多い方の勝ち。


「オルタナティブ子供」

制作年 2016

インスタレーション、生活 at Art Lab Hashimoto

素材:グリーンシート、木材、テレビ、冷蔵庫、レコード、本、ソファー、ゲーム、お菓子、ジュース、画材、粘土、段ボール、CD、レコード、石、パスタフォーク2000本など。

 

アートラボはしもと、という公共施設で行われた子供向けの企画展に参加。子供にとって、どういった体験が本当に意味があるのか。ということを考えた結果、昔入り浸った大学生の変な兄ちゃんの部屋のことを思い出す。彼は自分にビートルズを教えてくれた。その思い出を元にポップでキッチュな小屋を製作し、その中に自分の部屋を作った。展示期間であった8月の1ヶ月間、その中にずっと滞在し続けた。小屋の中に遊びに来た子供には、自分の趣味をできる範囲で押し付けた。展示期間が夏休みだったこともあり、1ヶ月で子供が約3000人くらい来た。死ぬかと思った。ほぼ毎日来る子供もいた。

 

あと、来た中学生にむりやり貸した岡本太郎の本が2冊、借りパクされたままだった。


「kの結婚」

2016 インスタレーション


Hi!アットホームヒエラルキー」

映像

制作年 2015

出演:田中家

三重県の実家に帰り、家族に家族会議の開催を強要。さらにその会議を全て英語で行うことを強要した。議題は箱の中から引くのだがその内容は家族の中で誰が一番偉いだとか、家族のヒエラルキーを作ることに徹底した。

自分の家には、父親長男が偉くて、次が女という、田舎特有の古い考えが根付いている。自分の家族は、家族のヒエラルキーと言えば、無意識に父親長男が一番だと考えてしまう。しかし、自分の家族の男は英語を話すことができない。一方、母親・妹はどちらも留学経験があり、英語が話すことができる。そうなると映像の中の会議においては、男が偉いと思って話していても、映像の外の鑑賞者からすると明らかに、英語を話せている女の方が明らかにヒエラルキーが高く見える。映像の中と外で、意識するヒエラルキーの逆転現象が起こるのだ。ローカルとグローバルの対立構造を見せよう!...というコンセプトを考えて、いざ撮影に望んだところ、父親は自分の予想以上に英語を話せず、自分が老眼であることを伝えるために「俺はキャンドルアイ!キャンドルアイ!」とのたうち、反抗期の妹は日本語でこの作品をけなし、途中で自分の部屋に帰ってしまった。予想どうりにはいかなかったが、映像はなんだか面白くなった。母親はずっと笑っていた。


「一富士・三鷹・パン祭り」

インスタレーション、パフォーマンス at 三井住友銀行駐車場(三鷹)

制作年 2016

素材:ブルーシート、木材、スピーカー、ウレタン、フライパン、食パンなど。

三鷹で行われたアートイベントのために制作した作品。ブルーシートで作られた富士山の周りに、食パンが置かれた机が東西南北を向いて置かれている。来場者はそこに座り、喋ってはいけないというルールのもとで、食パンを食べる。富士山からは爆音でテクノミュージックが流れ、火口から龍がタテノリで踊り続ける。不穏な国で構成された万国旗が揺れ、富士五湖を模した、水の入ったバケツにはミニカーが沈む。

現代の地域アートやリレーショナルアートを、ポップアートの手法を使いまとめ上げた野外彫刻。


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映像

制作年 2015

素材:看板

国会前でのデモにホワイトボードで出来た何も書かれていないプラカードを持っていき、デモに参加している人にそこにそれぞれの主張を書いてもらう。その人の意見が書かれたプラカードを持って、デモの最前線まで行き、あたかも自分の意見かのように掲げ、その主張を叫ぶ。


「週間パブリックアート〜原宿にパンケーキ編〜」

制作年 2015

パブリックアート

素材:段ボール、ウレタン

原宿の神宮橋は何もなくて寂しいので、パブリックアートがあった方がいいと思った。とりあえずパンケーキを作った。ずっと同じものがあっても、新しい流行に敏感な原宿の子達にはすぐに飽きられてしまうので、ダンボールとか、軽くて運びやすくて、すぐに作れる素材で毎週展示替えをすればいいのではないかという提案。まさに「週刊パブリックアート」。



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